いとをかし

~まっちゃの草子SecondSeason~ アラフィフ主婦の現実逃避

源氏物語錦織絵巻展@大倉集古館



新聞でこの展示を知ったのはGW前、絶対に行こうと思っていたわけですが
のびのびになってしまい、本日やっと行くことができました。


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西陣織で再現された源氏物語絵巻




行く前は、美術品を見に行くと言うよりも、源氏物語の世界観に触れたいと思っていたのですが、
いざ行ってみると、その緻密さに圧倒され…






ちょうど作者・山口伊太郎さんの息子さんのギャラリートークも行われていて、
西陣織の技術の進歩(コンピューター導入等)による初期の作品と後期の作品の違い、
また作者の作品にかけるモチベーションのようなお話も聞けた上に
参加賞として(?)ポストカードもいただきました。


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『東屋』の場面
匂宮の妻となった中の君(左で髪を梳らせている後ろ姿)が異母妹の浮舟に絵物語をみている場面
実物は十二単の一つ一つが一枚の着物を着重ねているような立体感がありました。


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『鈴虫』の場面の一部
女三の宮の姿なのですが、御簾内と御簾外に透けてみえています。
こんなことを織物で表現するなんて…


また、かな文字の美しさもそのままに表現されていて、こちらにも驚きました。

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そうです。買ってしまいました…(笑)

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日本の織物のすばらしさと技術の発展、染め糸一つ一つの選別…
作品に関わった人の情熱…

それにもちろん、根底にある源氏物語の奥深さ…


とてもいい時間を過ごすことができました。










偶然にも、
この梅雨の鬱陶しい時期に源氏物語を読んでみたらと勧めて下さった方もいらっしゃるので(笑)

この図鑑を横に置き
▲0歳の誕生日に買ってもらった瀬戸内寂聴さんの源氏物語の宇治十帖の巻だけでも
読み返してみようかなぁ~と思った 梅雨の晴れ間の午後でした(^^)